--_--
--
(--)--:--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2014_08
20
(Wed)20:00

おまけ♪+感想など

みなさま、こんばんは。

コラボ企画、楽しんでいただけましたでしょうか?

今日は、おまけとして2人が書いたプロットを公開します。

2人とも「ざっくりにしましょう」というお約束のもとで書いたものです。

性格の違いが出ていておもしろいかも?

興味のある方は、追記からどうぞ。


第1弾 担当:吉川

■ストーリー


【起】

○公園~帰り道

 陽平は、数年ぶりに夏休みを利用して祖父母の家に来ていた。
 しかし、些細なことがきっかけで母とけんかして外に飛び出す。
 公園で時間をつぶしていたら、いつの間にか雨が降ってきた。
 そんな時、いずみに声をかけられ、近所であることが判明し、
 一緒に帰ろうと誘われ承知するが、陽平は頑として傘の中には入らない。
 結局、ずぶ濡れの陽平の後ろをいずみが傘を差して歩く形で家に帰る。
 


【承】

○近所

 陽平は晴れの日なのに傘を差して歩くいずみに会う。
 晴れの日は日傘として、雨の日は雨傘として使用していると言う。
 いずみが一緒に入るかと尋ねても、陽平はかたくなに拒み続ける。
 2人は少しずつ打ち解けていく。
 いずみのことを知る母から、いずみに無理なことは言わないよう釘を刺される。


○近所

 2人は、陽平の案内でいろいろなところへ行く。



【転】

○外出先

 陽平が案内した場所で次はどんなところに行きたいかと問うが、
 いずみは返答に詰まり、ごまかしてしまう。
 その帰り道に雨の中いずみが倒れ、救急車で病院に運ばれる。
 


【結】

○祖父母の家

 いずみは大したことはないが入院することになったと聞かされる。
 陽平は罪悪感からお見舞いに行けないまま過ごす。
 陽平が家に帰る日の前日、いずみから陽平のもとに手紙が届く。
 突然倒れたことに対して謝罪する内容だった。
 その中では既に陽平とのことは思い出(終わったこと)として書かれていた。


○いずみの入院している病室

 自分で買った傘を持って現れる陽平。
 プレゼントするかわりに早く元気になるよう励ます。
 そして、来年また来ること、その時は隣で歩くことを約束する。








第2弾 担当:機島様

●プロット

朝は晴れていたのに、突然の雨。
男は帰り道の途中で、傘を持っていない。
最寄り駅まで徒歩10分。
距離があるので雨宿り先を探す。
ちょうどいい場所をみつけ、空模様をうかがう。
雨はまだやみそうにない。
そこへ一人の女が駆け込んで来る。
二人はなんとなく気まずさを覚える。
どちらからともなく、ぽつりぽつりと話しかける。
少し打ち解けて来た時、女の知り合いが通りかかる。
女と女の知り合いは、相傘をして立ち去る。
取り残された男は再び空模様をうかがう。
雨はますます強くなっている様。
風も強まっている。
止む気配がないので、濡れるしかないと思い、雨の中に一歩踏み出した時、こちらに向かって走ってくる姿が見える。
さきほどの女。
男は驚く。
女は男のために傘を買ってきてくれた。
男はお礼を言って、代金を支払う。
男と女は傘を広げて、歩き出す。
特に話すこともない。
一際強い風が吹いて、男の傘が壊れる。
二人は少し笑って、相傘をする。
駅まで歩き、そこで別れる。
電車の中で、なんとなく男は女のことを考えている。
男の家のある町に電車が到着する。
雨はすっかりやんでいて、嘘のように晴れている。

翌日。
天気は晴れ。
まさか昨日の事のようにはなるまいと思い、男は家を出る。
出先からの帰り道、突然の雨。
男は昨日と同じ場所で雨宿りをする。
何かに期待しながら。
しかし、いくら待っても雨はやまず、誰の姿もない。
雨は小降りになる。
仕方なく、男は濡れて帰る事にする。
自分は何に期待をしていたんだろう?
雨を避けるようにして俯いて歩いていると、不意に隣を誰かが歩いているのに気がついた。
昨日の女だった。
自前の傘を持っている。
男はお礼を言う。
二人は昨日よりも打ち解けた様子で話す。
雨がやんで、空に虹がかかる。
もう傘は必要ない。
二人が並んで歩く必要もない。
けれど、二人は相傘のままで、並んで歩いている。






種明かしまで完了しました。これにてコラボ企画終了です。


いかがでしたでしょうか。


個人的には、吉川プロットでは表現の違いが、機島様プロットでは感性の違いが大きく出たのかなと感じております。


手探りで始まった企画でしたが、とっても楽しかったです。


どちらの作品が良いとか悪いとかではなく、こちらはここがいいという読み方をしてくださったみなさま、そして一緒に全力で遊んでくれた機島さま、本当にありがとうございました。





ここからは作品や執筆にまつわる裏話などをつらつらと。


自分のプロットの『約束の夏』はテーマが相合傘を聞いて、ふっといずみちゃんが傘を持って何かを覗き込んでいる画が浮かびました。覗いた先にはぶーたれた少年。これがこの物語の始まりでした。


そして想像していくうちに、ある仕掛けを思いつきました。その話はまた後ほど。


このお話は「画」を意識して書きました。光、温度、熱、色、音、風、そういったものをいっぱい感じながら書きました。


優しいオレンジ色の夏の景色を感じていただけていたらうれしいです。


いただいたプロットの『見えない距離感』は、最初プロット読んだ時にこれはきれいなお姉さんと男性の物語にすべきかなと思いました。素敵な雨の日の出会いの物語です。


しかし、何回か読むうちにそんな薄っぺらい話じゃないなと思い、ふと杏ちゃんが降りてきました。ポニーテールの女子高生です。少し濡れて、思いつめた顔をしています。そして、隣の男性とは近すぎるような、それでいて遠いような会話をするのです。


じーっと見ていると、ある時2人は家族になったばかりなんだとすとんと落ちました。そこからはとても速かったです。1日でほぼ全体像が書けました。微修正はたくさん入れましたが、大筋は全く変わっていません。


若干、予想より慎一くんが明るい子になりましたが、その分杏ちゃんのかわいい面を引き出してくれたと感謝しております。


こちらは淡いブルーのお話です。そこから虹色に変わっていくさまを感じていただけているとうれしいです。





はい。では、ここで私がこの企画の隅っこにひそませておいた仕掛けを発表します。





『約束の夏』の2人は、










実は……















『風の行方』の2人の生まれ変わりです。


もちろん記憶なんて無いですから、物語中ではそんな気配有りませんけどね。裏設定として持っていたのです。執筆中は『風の行方』を開きながら書いていました。


初めからそういうお話を書こうと思っていたわけではありません。少女が少年を見つけた時、そこから2人のことを考え出した時にああそうなんだと思いました。


少女が少年を見つけて、その少女は自分のことをどこかあきらめていて、少年は他人のために怒れる子で、2人の間には約束がある。


そのほかにも、年齢だったり、キーポイントになる場所が高いところだったり、とちょいちょい仕掛けておきました。


どうでしょう? 共通点がたくさんあるような気がしてきませんか?


この企画を主催してくださった機島様が気に入ってくださっている『風の行方』。それとつながった物語。不思議な縁ですね。





ここから先はお礼も兼ねたおまけのエピソードです。これを読んで、『風の行方』、『約束の夏』をもう一度読んでいただくと、また違った読み方ができるかもしれませんね。










 風神の子は、ミコが眠っている山頂に来ていた。もう、目をつぶっていたって降りられる。

 そっと降り立つと、いつものように膝をついてゆっくり地面を撫でる。

 ミコとここで別れてから、いろいろなことがあった。


 一度目に村に行った時、ミコの家は焼かれて灰になっていた。

 二度目に村に行った時、ミコの畑は荒れて見る影もなくなっていた。

 三度目に村に行った時、村は戦の地となっていた。

 四度目に行った時、村はもうなくなっていた。


 ミコが愛した人々も、土地も、全て滅びていった。それは、風神の子とミコの思い出が宿ったものが全て散っていったことを意味している。

 ミコがここにいて、それらを見ることがなかったことがせめてもの救いだった。

 風神の子でさえ、空から見ていて目を背けてしまったことがあるほどの惨状で、それらは今でも頭の片隅にこびりついて離れてくれない。

 目を閉じる。風が吹く。別れた時と変わらない強い風だった。

 そうしていると浮かんでくるのは、幼いころ一緒に過ごした日々のことだ。畑で野菜を育て、山に入って薬草を摘み、部屋で村人の話を聞く、ご飯を食べる。ミコは笑っている。自分も笑っている。

 神の子と人間という違いに隔てられていたけれど、幸せはたくさんあった。ミコの生き方を否定したこともあったけれど、決して不幸ではなかった。

 でも、もし、次があるとするのなら。

 ミコが自由に生きているといい。自分はそんなミコに同じ人間の男として出会うのだ。そして、いろんなところに連れていこう。一緒にいろんな景色を見よう。

 村人のことが1番で全然欲の無かったミコ。山頂から見える景色だけで満足したミコ。

 もっともっと世界は広いのだ。それを見せてやろう。そしてあの時以上に幸せになるのだ。

 「待っていてくれ」

 風神の子は地面に額を付け、それだけを言うとゆっくりと顔を上げ、大空へと消えていった。



スポンサーサイト

C.O.M.M.E.N.T

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2014/08/20 (Wed) 21:45 | # | | 編集 | 返信

Re: NoTitle

鍵さま

こんばんは。喜んでいただけたようで何よりです。
お礼のつもりでしたから、きちんと受け取っていただけてほっとしました。

『風の行方』の2人は格好いいです。でもそれゆえに悲しい思いをしたんです。長い長い時を経て、しがらみもなくなって素直になれた今の2人は幸せになるはずです。想像して楽しんでくださいね。

次は冬休みです。またお祭りしましょう。
よろしくお願いします。

2014/08/21 (Thu) 20:39 | 吉川蒼 #- | URL | 編集 | 返信

コメントの投稿

非公開コメント

トラックバック

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。